「切削」マニア論

真鍮製オリジナルパーツ(竹田写真館)

 

まいどです!ツチヤ精工 専務のタカシゲです。

 

最近、アトリエm4さんからの依頼の件(ブログはこちら)もあり、自分たちの作る製品が目に見える形で市場に並ぶ喜びを実感していまして。たとえ小ロットでも“顔が見える仕事”をしたいと思っておりました。

 

そんな想いが引き寄せたのでしょうか。

今年の初めに、我が家(土屋家)の家族写真を毎年撮ってくださっている竹田写真館様から「写真台紙をつないで飾ったり壁に貼ったりするためのパーツを真鍮で作って欲しい」という依頼がありました。

 

(我が家の家族写真  by竹田写真館)

 

 

ちなみに、竹田写真館はこんな写真屋さんです(HPより抜粋)。

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「毎年撮影する」ことをテーマにした写真館です。
熱い文章から始まるホームページ、
土日祝だけの限られた営業、決して安くはない料金。
撮影までにご記入頂く面倒な問診票。
当日は皆さんのお話をたっぷり伺ってからようやく撮影。
とてもとても煩わしい写真館です。

 

慌ただしく、当たり前のように流れている日常の中では
わざわざ写真館にいくこと自体が煩わしいことですが、
その当たり前な日常こそが
どれだけかけがえのない大切な時間でしょうか。

 

竹田写真館をきっかけに
年に一度、立ち止まって頂き
その時々の皆さんの今の記録を残す。
「毎年撮り続けることで、変化すること、変化してしまうことを残す」

 

いずれ毎年の撮影日が『写真記念日』となり、
いままでを振り返って、これからを思い描いて頂くための一日となりますように。
そして年に一度、わざわざ写真館にいくことが恒例行事となり、
写真はもちろん、その一日の記憶も一緒に残していただけるように。

 

竹田写真館は、
思いが先行した暑苦しくて、煩わしい写真館です。

 

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素敵なコンセプトで共感する部分も多く、ご依頼いただけるのはとても光栄でした。

 

(打ち合わせの様子)

 

こういう小さなパーツのご相談は久しぶりということで、僕もワクワクしました。

 

そして、ついに真鍮パーツが完成!!

 

 

(竹田写真館のブログより抜粋)

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今回の目玉は、紙製フォトシートと別売の真鍮製オリジナルパーツを組み合わせて、様々なシーンに応じた飾り方ができるというところです。

 

木製フォトフレーム同様、「毎年撮る」ことをテーマにした写真館を体現できるように、紙製フォトシートが増えるごとに連結ピンを使用して「連ねる」ことができたり、マグネットで冷蔵庫などに「貼る」、ピンで壁に「止める」、スタンドで「立てる」、リングで「綴る」こともできる、5WAY構造の設計になっています。

パーツに関しては、もともとこのような仕組みで飾るというアイデアは随分前から考えついていましたが、こんなおしゃれで納得のいくものに仕上がったのは吉行良平さんのアイデアと途方も無い試行錯誤の連続のおかげです。十周年展の時に試作品が出来上がり、完成まであと少しのところまで辿り着いていましたが、小さい規模の町の写真館ゆえにロットを抑えるとどうしても手作業で作らざるを得なく価格の壁にぶち当たりました。

 

そんな時に現れた救世主が、毎年竹田写真館に通って頂いているお客様で、普段は最先端の機械で主にステンレスの小型部品の加工をおこなってらっしゃるツチヤ精工さんでした。

 

シビアなデザインのパーツをプロの仕事で見事に仕上げてくださいました。

 

 

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嬉しいお言葉、ありがとうございます!!

 

(実際の真鍮パーツ)

 

先日、今年の家族写真を撮りに竹田写真館へお邪魔した際、店頭には弊社が製作した真鍮パーツが並んでいました。嬉しいですね!

 

 

恒例の家族写真撮影も無事終了!

 

いつも、素敵に撮っていただきありがとうございます!

 

関わる人たちへの想いがあふれる、あたたかい竹田写真館の大切な商品の一部に関わらせていただいたこと、大変嬉しく思います。

これからも、毎年家族の記念日にはお伺いしますので今後とも何卒よろしくお願いします。

 

それではまた次回!

 

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